新潟県三条市からプジョー607の修理で御来店です。

日本では少し珍しいプジョー607がESP、ASRの故障で入庫しました。
ベンツやBMWの対抗馬として当時のプジョーが出した車種で作りに結構お金かかっています。


メーターに警告が表示されます。当店に入庫する前にディラーさんで修理をしていたのですが、
ABSユニットを中古に交換しても直らず、部品も製造中止な為「もう修理できません」と
言われたようです。お客様は気に入っている車なので何とか直らないか?との事でご依頼を受けました。
確かにH13年式で古いお車ですが、お客様からしたらディラーさんは最後の砦だと思うのですが…
当店もプジョーの資料は少なくまた台数の少ないお車な為、直るかわからない事をお伝えしてお借りしました。


診断機の故障コードからESPのプリチャージポンプが怪しいな~と診断していきます。


プリチャージポンプは左側フェンダー内にありました。当然ABSユニットと連動しています。
ABSユニットはディラーさんで交換済なので正常と判断して診断していきます。
プリチャージポンプは単体で作動する事を確認、ポンプは正常と判断!!
ということは、プリチャージポンプの制御系統が怪しい…


取り外したESPユニットです。ユニットからポンプまでの配線は問題なし!!
ユニットからの制御電圧は3Vに達しないです。資料はありませんがポンプは12V制御と思われるので
ESPユニットの不良と判断しました。
が…
ディラーさんの言う通りユニットは製造中止本国にも無しで、登録台数が少ないお車な為中古部品も無し…
そこでユニットの基盤修理を私がすごく頼りにしているECU修理屋さんに依頼しました。
「そのユニットは修理はしたこと無いけど送ってみて」と言われて一回目は直らず…
こちらでのデーターと一緒にもう一度送って、2回目も直らず…
3回目で「隠れていた怪しい所があるから直してまた送るから付けてみて」と連絡が…
これで直らなかったらダメか…と思って、ユニットを取り行け故障コードを消して
エンジン始動!!やった!!警告出ない!! ECU修理屋さんが”神”に思えました!!
すぐに電話で直りました!!と伝える「よかったチャレンジしたかいがあったよ」と喜んでいました。
お客様もこれで車検が取れると喜んでいました!!