新潟県五泉市からVWゴルフ修理で御来店です。

VWゴルフ6がDSGの不具合で入庫しました。


大きな不具合は感じられないのですが、故障コード「クラッチ1許容限界に達した」が消えません
クリア後も少しの走行でまた入ります。DSGのツインクラッチ1の摩耗を示すコードのようです。


診断機でデーターの確認です。クラッチ1のストローク量をグラフ化しました。
27mmを超えています


ちなみに正常と思われる、クラッチ2のストローク量です。
ほとんどの値が20mm以下です。色々調べたら26mm前後が摩耗限界値に設定されているようです。
(確実ではないので参考程度です)お客様と相談の結果DSGクラッチパック交換します。


ドライブシャフトなど色々外してミッションを下します。この辺は普通のマニュアルミッションと同じです。


外したDSGミッションです。重さはかなりあります。


専用工具を使って慎重に外していきます。


外した、乾式7速DSGツインクラッチです。当然クラッチプレートは内部に2枚、
レリーズフォークも2個あります。


問題は組み付け時です!!新しいレリーズフォークを取り付けて専用工具を使用して計測して~


計測した数値と取り付けるクラッチに刻印されている数値でプラマイしてシムを選んで調整します。
(新品クラッチの写真撮り忘れたので、写真は古いクラッチです)


選んだシムを付けて、クラッチを組み付けます。


組み付けたら、各クラッチのクリアランスが基準値に収まっているかダイアルゲージで測定します。
基準値内なら、ミッションを車に戻します。


DSGクラッチを交換したら、診断機にてクラッチの基本調整と走行アダプションを行います。


交換後のクラッチストローク量のグラフです。ほとんどが20mm以下で収まっています。
走行での発信、変速は交換前に比べると非常にスムーズになりました。
乾式7速DSGクラッチは仕様変更を数回繰り返しているようですね~
乾式7DSGの発進時のジャダーや変速の不具合などでお困りの方はご相談ください。