新潟県三条市よりVWパサートの修理でご来店です。
H23年式 VW3CパサートのDSGクラッチ交換で入庫しました。
「滑る様な感じがする」とのお客様のご依頼です。
坂道で滑る症状が出る時と出ない時があるとの事でした。早速診断です!!
試運転と診断機でデーターを確認します。故障コードは「クラッチ1摩耗限界」とコードが入っています。
コードを消して試運転するとまた同じコードが入ってしまいます。
そこでクラッチのストローク量を確認します。
青いグラフがクラッチストロークの実際位置で赤いグラフが目標値です。
実際位置が27mm付近まで来ていますし、目標値とも一致していません。
今までの経験から実際値が26mmを超えると「クラッチ摩耗限界」と判断するようです。
クラッチ交換決定です!!
早速DSGミッションを降ろします。非常に重いので注意が必要です。
自作のマウントにセット!! ちなみにコメリ製(笑)
専用工具で外していきます。
交換する部品はクラッチパックにすべて含まれています。
乾式7速DSGクラッチパック交換で一番神経を使うシムの選定です。
シムを選択したら専用工具で組んでいきます。
組んだら、シムの選択が正しかダイヤルゲージで各クラッチごとに確認します。
ここで基準値以外だったらやり直し~です。
ミッションを組み付けクラッチの基本調整、走行アダプションを行いデーターの確認です。
クラッチストロークが20mm程度になっていますし目標値とも一致しています。
ん~良かった良かった!!
今回はDSGクラッチパックの交換の他にメカトロのオイルも交換しました。
写真は専用工具で注入中です。
ちなみにメカトロオイルの汚れ具合です。やはりかなり汚れていました。