新潟県三条市からご来店です。

H20年式VWトゥーランがエンジンチェックランプ点灯エンジン不調で入庫しました。
診断機では「カムポジションセンサー値が規定外」と故障コードが入っていました。


しかしこのTSIツインチャージャーエンジンは、カムセンサーの不良ではなく
タイミングチェーンの伸びの可能性が高いのです。
しかも入庫したら、始動不能になりました…
とりあえず、ボッシュFSAで診断です。案の定バルブタイミングがズレています。
しかも私の計算だとクランク角側で27°もズレています!!まさかもうバルブが突いたかと焦りました。


プラグホールからスコープを入れて確認したら、バルブは突いていない様なので、とりあえず分解です。


案の定、チェーンがたるたるです。チェーンテンショナーも伸びきっています。


でも、新品のチェーンと比べてもこのくらいしか伸びていません。意外でしょ!!


タイミングチェーンの交換は、国産車と違いSSTが必要です。
まず、カムシャフトを後から固定して~


一番シリンダーの上死点を、ダイヤルゲージで位置出しして固定して~


新品のチェーンを取り付けます。交換後は一発始動で絶好調!!
交換後の波形も乗っけておきます。バッチリ規定通りのタイミングです!!
ちなみに、チェックランプが点灯してもそんなに調子悪くないからと走行しているとバルブが突きます!!
みなさん、チェックランプが点灯したら早急に修理しましょう!!