新潟県燕市よりBMW325iがエンジン不調で御入庫です。

BMW325i E90が冷間時エンジン不調で業者様より入庫しました。
オーナー様はかなりこだわってる様でカッコイイですね!!


症状は冷間時(朝一冷えている時)の始動時に3~5分程度エンジンが不安定になります。
暖気が終われば調子良くなりますが、エンジン警告灯は点灯しっぱなしです(+o+)
ディラー様でプラグ、IGコイル一式、5番インジェクター、エンジンコンピューター(DME)等を
交換しても改善せず、「もうこれ以上はカーボンの詰りが酷いからエンジンのオーバーホールが必要」
って言われて当社に入庫してきました(^^;)
とりあえず症状はすぐに確認できました。
フォルトコードは~
1番、5番シリンダーミスファイヤー
B1、B2混合気不具合
大体こんなフォルトコードが出ています。
「そんなにカーボン詰まってるんだー」って感じでとりあえずインマニを外します(^^ゞ


どれどれ👀
おいおいチョー綺麗じゃんか…
なんでカーボンって判断したのだ(~_~;)


っていうことで振り出しに戻る(^^;)
基本点検を済ませて走行テストすると…
走行モードが「均一な」から変化が有りません
このBMWのN53エンジンはリーンバーンエンジンですので
走行状態によって走行モードが切り替わるはずでが切り替わらないのがおかしいです


混合気がおかしいのでエアリークでもあるかな~って探していると
あった!(^^)!


バルブカバーにクラック発見!!


早速新品のバルブカバーに交換してテスト(^^)/
しかし変化無し…ここがメインの原因ではないのか(-_-)
ディーラーさんでは5番ミスファイヤーのフォルトが出ているからインジェクターを交換して
それでも消えないからコンピューターを交換したらしい…
そもそも5番がミスファイヤーしているのか?当社だと1番ミスファイヤーのコードもでる…
そこで一回走行テストをして一晩おいてエンジン始動し不調の間に止めてからプラグの確認!!
左から1番で一番右が6番…
おいおい1、5番が正常でその他が、くすぶってるやん(-_-;)


そこで一回試運転を行い一晩おいてからプラグホールから排ガステスターでHC濃度を測定!!
バルブの空き方によって誤差もあるので3回測定!!
結果1番5番シリンダーはほぼ0ppm、その他のシリンダーは1500~計測振り切れでした(-_-;)
直噴インジェクターの後ダレに間違いないです…


早速インジェクターの交換(^^♪
今回は1、5番以外の4気筒分交換します!!


インジェクターの交換後には登録作業が必要です!!


またまた診断機君の出番です(^^♪


インジェクターの交換後早速走行テスト!!
今まで切り替わらなかった走行モードが「均一な」から


「層状給気モード」からさらに~


「均一な/層状給気」と走行状態によって3モードに切り替わります(^^♪
さらに冷間時の始動も調子良くなり警告灯も点灯しません!(^^)!
今回は最初から当社に御入庫していない事もありますが
他の情報に惑わされ原因追及に時間が掛かってしまいました…
まだまだ私の力量不足と反省してこれからも勉強していく所存であります(=_=)