新潟県三条市からご来店です。
H24年式 ジープチェロキーがエンジン不調で入庫しました。
ボソボソと1気筒死んでいるようです。
診断機で確認すると「3番シリンダー2次回路不良」とコードが入っていました。
しかし、他のコイルとプラグを入れ替えテストをしても、3番シリンダーに点火しません!!
どうやらコイル、プラグ以外のトラブルのようですが、診断機ではここまでしか、診断できません。
ここからは、こやつの登場です!!ボッシュFSA500君です!!
オシロスコープや色々な機能で点検ができる優れものです。診断機での診断には限界があるので
FSA500の様なエンジンアナライザーが無いと故障診断が出来ない場合も多いです。
とりあえず、正常なシリンダーの点火1次波形です。
3番のコイルには当然点火波形は出ていませんし点火信号も出ていません。ここまでの診断では
エンジンECUかエンジンハーネスの不良が考えられます。そこでECU側で波形を確認します。
どうやら点火信号はECUから出ているようです。正常なシリンダーからも同じ波形が発生していたので
ECUは正常と判断して、ハーネスの点検です。
ハーネスを点検したら、15Ωくらいあります。ハーネスの不良で決定です。確認の為配線を切って
ジャンパーさせたら、正常になりました。でも~走行距離は9800㌔しか走行してないんですよ…
困ったもんですね~
修理方法は2つあります。エンジンハーネスの交換か、ジャンパーさせるかです。
お客様と相談の結果今回はジャンパーで修理することにしました。
信頼性が必要なので、丁寧に配線をジャンパーさせました。その後に走行テストと診断機で
故障コードが入らない事を確認して作業終了です